「1日くれよ。2人でどっか行こう」カヲルに誘われた愛実は、2人で会うのは今日で最後と決めて三浦海岸でのデートを楽しむ。陽は暮れ、別れの時間が近付く…。
小川愛実(木村文乃)の父・誠治(酒向芳)に指示され「THE JOKER」を訪れた母・早苗(筒井真理子)から「結婚を前にした娘を惑わさないで」と札束の入った封筒を渡されたカヲル(ラウール)。カヲルは「僕たちはお金を恵んでほしいわけではない。飲んで楽しんでいってください」と告げ、愛実に会うため学校へ。校門越しに想いを打ち明ける2人。カヲルは1日だけ2人で遠出をし、それで最後にしようと提案。当日、京急電車に乗り込む2人。まどろむカヲルに肩を貸し、愛おしそうな表情を浮かべる愛実。三浦海岸で降り神社へと向かい、絵馬に願いごとを書く。カヲルが文字を書くのを優しく指導する愛実。学校での悩みを漏らす愛実に対し、カヲルは「本当は学校に行きたかった」と打ち明ける。誰もいない青空教室で“学校ごっこ”をする2人。愛実は婚約者にフラれて海に飛び込んだ話をする。一緒に笑うことで、愛実は気持ちが軽くなる。愛実は「お金も地位もなくていいから、優しいお父さんがよかった」と話すと、カヲルはイラ立ち「マジで金がなかったら、そんなことは言わない」と悪態をつく。愛実は「もう会わないから今しか言えない」と真剣に向き合おうとするがカヲルは応じず、気まずい空気が流れる中、パチンコ店へ。パチンコをやったことがない愛実を見かねて、カヲルは自分の手を重ねハンドルを回す。“お別れ遠足”の時間は刻々と過ぎていき、別れの時が近づいて…。